京都市東山区 頂緑館 / 文豪の家
お待たせいたしました。
「妄想物件物語第4章 Bの場合」でご紹介しておりました泉涌寺の改装物件が、とうとう完成いたします。
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このお家はもとよりポテンシャルが高く、それを活かしてまるでジブリに出てきそうな雰囲気を目指しました。
特徴はやはり細くて長くて登りづらい階段を登った不便の先に現れる、開放感抜群の隠れ家的書斎室です。
玄関入ってすぐの廊下が和室なのは、改装前のここの和室の名残を残したかったから。畳の廊下も、案外カッコ良くないですか。
廊下は和室の設えを守った天井高で作り、透明ガラスの大きな建具の先の書斎室は出来る限り天井を高く取り、より開放感を感じられる空間となっております。
元々あった半地下部分に本棚を設置し、開放感がありつつも篭れる書斎を作りました。
他にも、書斎部分の天井のデザインや、各部屋に設置された古建具、玄関土間の石など、改装後の雰囲気と相性のいい名残を大切にしました。
細い階段はこの物件の敷地内なので、専用通路。おそらく、その階段に近い勝手口からの出入りが多くなるだろうと予想し、洗面室を広めにとったり、スイッチを勝手口入ってすぐのところにも設置したりと、ちょっとした工夫もあります。
2階にはLDKと寝室で洋風な落ち着いた空間を演出しています。古建具が最高に可愛いので、それ以外はシンプルにまとめました。
ジブリに出てきそうな、この石階段を上がった先に建つ、隠れ家的文豪の家、ぜひ一度ご覧ください。
この不便を愛せるのはあなたしかいません!
リノベーション概要
物件名 | 京都市東山区 頂緑館 / 文豪の家 |
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工事現場 | 京都市左京区東山区泉涌寺 |
内容 | 3,880万円 |
竣工時期 | 2024年6月竣工 フルリノベーション |