上京区 H様邸
織物の町、西陣。西陣には織屋建の町家が数多く残っております。その織屋建の京町家をリノベーション工事させていただきました。織屋建の特徴は、建物の奥部に、当時織機が置かれていただろうという機場と呼ばれる土間のスペースがあります。機場は、上部が吹き抜けで勾配天井となっており、そこには天窓が設けられ、開放的な空間です。また、機場は庭に面しており、建物の中にいながら季節の移ろいを感じる事が出来ます。
今回のプランは、その織屋建の特徴を活かし、機場の土間スペースをLDKに。LDKは天井が高く、日中は天窓から注ぐ光が室内を常に照らしてくれます。庭に面した壁面には大きな窓を設け、視覚的な空間の広がりを演出しました。また、普段バイクで通勤をされている為、バイクを駐車できるスペースが必要でした。ただ、敷地にはバイクを止めるスペースを確保する事が出来なかったので、玄関部分をバイクが止められるよう大きな土間スペースにし、その土間スペースの余白部分には、陶芸をされている奥様の工房スペースを造りました。建物内で使われている建具の多くは元々このお家にあった建具で、キレイにして再利用しました。
町家ならではの特徴を活かし、趣を残しつつ、今の暮らしにフィットした住まいへとリノベーション工事させていただきました。
リノベーション概要
物件名 | 上京区 H様邸 |
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工事現場 | 京都市上京区 |
内容 | リノベーション工事 |
竣工時期 | 2018年3月 |